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「私も貴方の妻だもの。夫の喜びは私の喜びでもあるわ」
香澄はそう言って後ろから俺の背中にしなだれかかった。
俺は香澄の体温を感じながら鈴木と山村に見えていねーのを良いことに後ろを振り返って香澄の頭を引き寄せた。
そしてその小せー唇にキスをする。
「じゃあ、あんた等。又、連絡する」
『はい、では今日のグループ通話はこの辺にしておきましょう』
『おやすみー』
「おやすみなさい」
電話を切った後、俺は大きくひと息ついた。
「これから忙しくなるな」
「お客様、集まると良いわね。…ねえ、貴方」
「?何だよ?」
「エイプリル・フールのイベントの前に、4人でお花見しない?」
「それは別に構わねーが、イベントの準備が間に合うか?」
「その打ち合わせも兼ねたお花見。良いでしょう?」
「まあ、悪くはねーが、その事は鈴木と山村にも話しておかねーとな」
「ええ。貴方、楽しみね」
今年は暖冬だったから、桜の開花もはえーだろう。
俺は香澄と2人きりで行きてー気持ちもあったがエイプリル・フールのイベントの打ち合わせもするなら、4人の方が手っ取り早い。
俺は香澄をお姫様抱っこすると、寝室に向かった。
今夜も夜が更けていく。
俺は高校時代、不良グループのメンバーに入っては、喧嘩したりバイクを乗り回したりしていた。
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