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「ねぇ、あのさ」
「ん?」
「──────責任取って」
「・・・・・・え?」
「私を止めた責任、取って」
唐突にそんなことを言われ、驚く。今更何を言われても驚かない自信があったが、そういうワードを聞くと思春期男子は勘違いしてしまうのでやめて欲しい。
もちろん、彼女からの提案は変な意味じゃなくて──────でもある意味、こんな関係になってしまった俺達にとっては変な提案かもしれなかった。
「私が生きたいって思えるようにして?」
──────歪だけれど、俺はその少女と、今後遊ぶ約束をしたのであった。
1話 「回想の中の鳥」END
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