0人が本棚に入れています
本棚に追加
現代剣道と古流剣術の違いとは何か。
僕はたまたま現代と古流を経験したので、その違いを説明します。
まず、現代剣道だと、竹刀の剣先を小刻みに動かしてフェイントを使ったり「ヤァァァァ!!」みたいな気合いを発します。
そして、左足で地面をキックして大きく跳躍して「メェェェェン!!(面)」と、叫ぶわけです。
あるいは「コテェェェ!!(甲手)」「ドォォォォォ!!(胴)」で、これは滅多に使われませんが「突き」もあります。
計四つしか技がありません。
一方、古流は技が多いし複雑です。剣道みたいに叫びません。叫ぶとしたら気合いとして「ヤァ!!」「エィ!!」と、かなり短いです。
この気合いの掛け声は、イメージとしては口から矢を放つイメージだそうです。だから「ヤァ!!(矢)」と、剣道みたいに伸ばさないのが特徴です。
なんで掛け声を伸ばしたらダメなん? て、思ったのですが、古流では相手に呼吸を読まれない為だそうです。
声を出してる時って、口から息を吐き続けてますよね? じゃあ、次にやる行動は「吸う」ですよね? この時が一番古流剣術の世界では危険視されています。
何故なら、吸ってる時は気が抜けてる状態で、とても危険だからです。
そんなところを相手に打ち込まれたら、ひとたまりもありません。
なので、古流では気合いの短い声は発しますが、それ以外はほとんど静かです。
次に、古流では現代剣道のように足で地面を蹴ると言う行為は絶対にしません。
ジャンプも使ってはいけません。これに関しては「すり足」の時にお話します。
次に、剣の持ち方も全然違ってました。
現代剣道だと、防具として甲手をはめてるから、持ち方なんて気にしないのですが、古流だとかなり難しい持ち方をしますし、これは実際に剣を持たないと分からない感覚です。
次回は剣の正しい持ち方のレクチャーをします。
と言っても、この持ち方を信じてくれるかどうかは、読者の判断に任せます。
最初のコメントを投稿しよう!