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恋愛って・・・
当時、私には恋を応援していた人が何人かいました。
Aもその一人で、彼女の好きな人は、他の、応援していた子とかぶっていましたが、私はどちらも応援していました。
そんなある日。
帰り道は、普段、他の応援している子の嬉しい近況報告について話し、割と盛り上がっていたと思います。
もう両思いだろ、と周囲から意見される事も多い、とある美男美女のペアについてでした。
特に男子の方は、モテてました。私が知る限り、彼を好きな人は七、八人いたと思います。
で、話していたのですが。
Aが突然、
「私の好きな人分かる?」と。
え?〇〇じゃないの?と思い、その名を言いました。
ですが彼女から返ってきたのは・・・
「私、本当は好きな人違うよ?」
・・・はい?
私「じゃあ、本当は誰なの?」
A「☓☓君(モテ男子)」
・・・はい?
え、なんで嘘ついたの?
私すっごく無神経な人みたいになってるじゃん。
どっちみちかぶっているけど、私はどっちも応援するよ?(本心)
そんな事を思っていると、Aの態度が急変。
泣き始めました。
「気が付かなかったの?」
気付くか!
私はエスパーじゃないんだよ!
「なんで〇〇ちゃん(モテ男子のお相手)は応援して、私のことは応援してくれないの?」
えええ~?(ツッコむこと多過ぎ)
私は、Aが〇〇君を好きだと言っていた時、他の子とかぶっていることをAも分かっていたけど、私はどちらも応援していました。それをAも知っているはずなのに・・・
今思えば、Aの言っていることが無茶苦茶なのはそうですが、Aが好きな人を偽ったことで、その相手を本当に好きな子が、持たないはずの悩みを持つ事になってしまった、という事にも着目すべきでした。
実際、その子は「学級委員」がライバルになることを知って、かなり自信を無くしていました。
私はもちろん、Aに応援してほしいと言われた以上、早い者勝ちとか無く、どちらも応援していました。
なのに、それが嘘とか・・・そしてこの言われようは一体・・・
確かに、Aは☓☓君の話をよくしていました。
でも、高学年になって、Aは流行りものに興味を持つようになっていた(私は全く話に追いつけなかったが)ので、☓☓君の事を話すのも、ミーハーなだけだと思っていました。
それに、私には、Aが「好きだ」と言った人が、Aの好きな人の全てです。実は違うとか、本命がいるとか、「察してよ」に対応なんかできません。
「ねえ、なんで?」
私はもう、わけが分からなくなって、よくわからない事を言ってしまいました。
Aの反応は、「は?」という感じでした。
は?はこっちだ。
当時、本を貸し借りし合っていましたが、Aはその場で
「もう貸してくれなくていい」と私に本を返しました。
そして、泣きながら、目の前の自宅に帰りました。
残された私は、まだ遠い自宅まで(Aと帰るために遠回りしていた)一人帰りました(多分)。
翌朝だったと思います。
学校に行くと、私の机にレポート用紙のような紙が置かれていました。
Aが置いたものらしいのは分かっていましたが、あえて無視。
最初にその中身を読んだのは、私にたまたま話しかけに来た友人です。
友人「なにこれー?」
私「さあ?」
友人「見てもいい?」
私「どうぞ」
すると、Aがやって来て・・・
「他の人に見せないでよー」
普通に話しかけてきました。
笑いながら。
ちなみにその手紙は、一応謝罪文のようでしたが、ひどい内容だった(と、内心怒った記憶がある)ので捨てました。
手紙でも、謝ったんだからオッケー、とでも思ったものか、普通にその日から話しかけてきました。
「あ、やっぱりまた本貸してー?」
うん、言うと思ってた。
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