エスカレート3

1/1
前へ
/15ページ
次へ

エスカレート3

 Cは下級生とも仲が良かったため、下級生を使って私の監視をしてきました。  下級生は私が書いたり、読んだり、とにかくやっていること全てをじっと見ては四人に報告していました。  そして四人は私と目が合うと、クスクス笑っていました。  ですが、逆に心配して話しかけてくれる子もいました。(四人が周囲にいないタイミングで。)  ある日、Bが私のところまで来て、どういう話の後にそれが続いたか覚えていませんが、 「そんなだから、みんなに嫌われるんだよ!」  と言ってきました。  自ら理由を持ち上げて、私への嫌がらせを正当化しようとしたのでしょうか。  もちろん、私は他の子には避けられてもいないし、嫌がらせもされていません。学校では他の子たちと仲良くしています。  私は人前で泣かないし、ツッコんでこないし、先生に言わない。  今回も、自分たちが言うだけ言って終わらせるつもりだったのでしょうが、あまりの言われように私は泣きました。  Bからしたら予想外。  泣いている私に謝りもせず、他の三人のところへさっと戻りました。  そして、 「あーあ、ゾーイ泣いちゃったじゃん!」。  こうなったらもう、四人は責任の押し付け合いでしょうね。  他の誰かが、ズバズバ言うBに、やれと言ったのでしょうか。  でも、私は四人にとって予想外の行動をした。  Bは、他の誰かがやれと言ったからやったんだ、と言っていたかも。その誰かは、冗談だった、と言うかも。で、また他の人は、先生が私のところに行っているのを見て、マズい、とか、ヤバイ、とか思っているのかも。  私はその後どうなったのか覚えていません。  四、五歳の頃、嫌だった記憶を初めて消してから(小六になってはっきり思い出した)、私は、整理のつかない程ダメージを受けた記憶が、すぐに曖昧になるようになりました。  次はいよいよ、先生との話し合いです。    これは学童での話。  でも、私は「不登校」になった。        
/15ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加