私が不登校になった話

学童旅行

　学童旅行でとある遊園地に行きました。
　一般のお客さんもいるため、一番スリルのあるジェットコースターは太く、長い列になっていました。

　そして、まだまだめちゃくちゃ気まずい（？）私たち。
　とりあえず、四人乗りのアトラクションに。そこでいきなり・・・
「誰が一人で乗る？」
　はいぃ！？
　今までなら、三対二になっていたのに・・・
　もちろん、言い出しっぺはだんまり。私が一人になる、というのが見え見え。
　ええ、私が立候補しました。（こういうのばっかり立候補する私・・・）だって時間もったいない。空気に耐えられない。みんなして異議を唱えず、少し下を向いて黙ってる。
　言っていいですか？
　すっっっっごく苛立ちました。

　で、はい次のアトラクション。
　サーッと降りたかと思えば、メリーゴーランドに笑いながらダッシュ。

　・・・ねー、先生に走るなって言われたよねー？

　一人歩いていく私。
　で、本当にこういうの、運が悪い私。
　割と空いていたメリーゴーランド。でも、四人が並んで少しして、一気に二十人くらい来ました。
　四人とめちゃくちゃ離れて並ぶ私。
　確かＢが、
「ねえ、こっちにおいでよー！」
　いや、席取りじゃないんだよ。
　貴方たちが走ったからでしょ。
　何人並んでると思ってるの。
　最初から一緒に並んでて、お手洗いとかで少し抜けて、また同じところに戻ってくるとかならともかく。

　で、もちろん、私は四人と同じタイミングには乗れるわけもなく、四人も私を持つわけでもなく、また走って行ってしまいました。
　見つかるわけがない。
　ていうか、探す気力ない。

　そうだ！
　いっそもう、五十人以上並んでいるんじゃないかって感じのジェットコースターに一人で並んで楽しんでよっかなー！

　並んでいる途中で、先生が
「あの四人が探してたよ」。
　知るか！
　探すのはむしろこっちだ！
　勝手にどっか行ったんだろ！

　で、これ以上の事はやっぱり覚えていません。