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「副担任か、若い先生かな……?」
話題を戻すように、舞ちゃんが、想像を膨らませながら呟いた。
「イケメンだったらテンションあがるよね!!」
「え〜いいね!最高〜!」
夕夏と和奏がノリノリで反応したから、私は笑いながら口を出す。
「イケメンだったら確かに嬉しいけど、でも先生だからなぁ。
私は運命の王子様と出逢いたい、ちゃんと恋愛対象の!」
どうせイケメンなら、先輩とかがいいな。
なんて夢を膨らませる。
「出た出た、あずはほんとに夢見がち」
私の妄想に馴れている和奏の呆れた声が聞こえてきた。
「今朝のイケメンがいるじゃん!」
「少女漫画好きなタイプ?」
それに続いて夕夏と舞ちゃんも笑って口を開く。
私は、妄想の世界から連れ戻されて少し不服だったので、頬を膨らませた。
「朝のは運命とかそういうのじゃないじゃん!少女漫画も好きだけどちゃんと現実見てますから!!」
声高らかに宣言すると、3人は可笑しそうに笑った。
高校生活初めての昼休みはにぎやかで、あっという間に時間が流れて行った。
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