22人が本棚に入れています
本棚に追加
アイドルだって、恋をする。
今日は、歌番組の収録日。
楽屋では俺に隠す気もないのか、陽斗と蓮がイチャついている。
「見せつけやがって。」
「なんか言ったか?」
蓮が陽斗の肩を抱きながら答えた。
「相変わらず、仲がよろしいことで。」
「羨ましい?」
「まさか。」
俺は答えた。
羨ましいと言えば、彼は俺を好きになってくれるのだろうか?
フラれた俺が何を言っているんだか。
俺には好きな人がいる。
その相手は、人気俳優の義理の兄で、そいつの恋人。
俺に付け入る隙は元からなかったのだ。
最初のコメントを投稿しよう!