2人の秘め事

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2人の秘め事

風呂から出た俺と優馬は、ベッドに向かい合って座った。 俺は人気アイドルで、俳優だ。 セフレと言えど、守秘義務を守れる相手かを見極めなければならない。 その点、優馬は心配無いだろう。 「俺とのことは...」 「口外するな、だろ?」 「ああ。守れるか?」 「言わないよ。面倒事はごめんだからね。」 「さすが、話が早い。」 「でしょ?あとなんかある?」 「週3回で。」 「譲らないね笑」 「優馬は俺に会いたくないのか?」 俺は優馬を見つめた。 「会いたいっていう人、真守さんは嫌いでしょ?」 「そうだな。でも、俺に興味が無い相手は別だ。」 「それって誰のこと?」 「自覚なしか?」 「ちょっとわかりませんね。」 優馬はわざとおどけてみせた。 「だから、俺がどれだけ迫っても動揺しない人が目の前にいるだろ。」 「ははっ、俺も真守さんに興味が無い訳ではありませんよ。」 「そうなのか?」 「はい。むしろ、興味はあります。」 優馬の意外な一言に俺は驚いた。 「あれ?伝わってませんでした?」 「分かりにくいんだよ。」 「俺、感情を表に出さないので。真守さんとは真逆ですね。」 「じゃあ、どうしてこんなに冷静なんだ。」 「それは、真守さんの反応が可愛いからに決まってるでしょ?」 「俺は可愛くない。」 「そっちこそ、自覚なしか。」 優馬は俺をベッドに押し倒した。 「おい///」 「あれ?週3回なんでしょ?」 「言ったけど/」 「土日に会えるかわからないから、あと、2回しないと。」 「優馬、まって.../」 「もしかして、抱かれるのは初めてですか?」 「そうだったらなんだよ//」 「俺が初めてか。いいね。」 優馬の目の色が変わった。 その表情に俺は目を奪われた。
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