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「はぁ...」
俺としたことが...
しかし、後悔先に立たず。
その痛みはしっかりと俺の身体に刻まれている。
「真守さん?」
「ん。」
「落ち込んでますか?」
「いや、なんていうか複雑...」
今まで抱く側だった俺が、抱かれた。
しかも、快楽に負け、自ら腰を振って。
思い出すだけでも、頭が痛い。
「深く考えすぎなんじゃないですか?」
優馬は天井を見ながら言った。
「俺は気持ちよければそれでいい。でも、真守さんが辛そうな顔をするなら、これから俺はあなたを抱きません。」
「え?」
「俺からは手を出さないってことです。」
「優馬はそれでいいのか?」
「いいかはこれから次第ですね。でも、それで飽きたらやめればいいいだけ。俺たちの関係を。」
俺と優馬はセフレであって、恋人ではない。
だから、そこに愛はないのだ。
あるのは身体の繋がりだけ。
「ははっ、そうだよな。」
俺は何かが吹っ切れたように笑った。
「次は俺が抱く。」
「いつもの真守さんだ。」
そういうと、優馬は俺の首に腕を回した。
「楽しまないと損ですよ。」
「だな。」
俺は優馬の唇にキスをした。
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