50人が本棚に入れています
本棚に追加
/22ページ
ていうか、転校生……なんだよな?こいつ。こいつも落ち着いてきたので話し掛けてみる。
「なあ、お前も転校生だよな。そうだよな、異論は認めない」
「なんか圧を感じるぞ!まあ、俺も転校生だ!」
てことは………………王道ktkr!!!ついに俺の理想の時代がきたのか。転校生二人ってとこで王道とは少し離れているが、学園に入ってからが!本番なんだよ!
興奮を抑えるため外の景色を見て落ち着こうと窓を見ると、目の前に広がるのは黄金だった。????
「なにここ、柵金ぴかじゃん」
「ここが薔薇添学園だぞ!!!」
「え、」
「この柵は前理事長の趣味だぞ!!!」
「ええ………(引)。てかよく知ってんね」
「おう!ここに兄ちゃんが通ってるんだ!!」
「兄……だと?」
兄弟BLの予感を感じ取っていると、車が停車した。黒服を着た運転手さん(爽やかイケメン)が車のドアを開けてくれる。
「到着いたしました。こちらが私立薔薇添学園の正門です。」
車から降り、門を見上げると金色の双龍の装飾が目に入る。いや、隣の金の薔薇の装飾の方がでかいな。あの薔薇直径3mくらいありそうだ。趣味悪いな………
「ありがとな!翔斗!!」
「いえいえ、これが私の役目でございますので。」
あれ、運転手さんと知り合いなのか?と聞く前に運転手さんは車を出して去ってしまった。
「門が閉まってるぞ!!!」
「え、ほんとだ。ガチ王道だな。」
「王道ってなんだ???」
「いやナンデモナイヨー」
「そうか?門閉まってるし……飛び越えてみるか!!!」
こいつは王道らしいセリフを言うと俺の腹に右腕をまわす。え?と困惑していると急に視界が揺れた。
「よし!!!行くぞ!!!」
「え?ちょっと待って、なぜに俵担ぎ??」
「飛び越えるためだぞ??」
「いや、俺いらないよね??」
「ポチともう離れたくないんだ………」
「いや、俺ポチじゃな、ああああ」
飛んでる!私空を飛んでるわ、ハ○ル!(泣)
かの有名なジブ○映画が頭によぎる。こいつ跳躍力高すぎだろ………この門装飾含め5m以上あるんだぞ……
最初のコメントを投稿しよう!