プロローグ

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 ていうか、転校生……なんだよな?こいつ。こいつも落ち着いてきたので話し掛けてみる。 「なあ、お前も転校生だよな。そうだよな、異論は認めない」 「なんか圧を感じるぞ!まあ、俺も転校生だ!」  てことは………………王道ktkr!!!ついに俺の理想の時代がきたのか。転校生二人ってとこで王道とは少し離れているが、学園に入ってからが!本番なんだよ!  興奮を抑えるため外の景色を見て落ち着こうと窓を見ると、目の前に広がるのは黄金だった。???? 「なにここ、柵金ぴかじゃん」 「ここが薔薇添学園だぞ!!!」 「え、」 「この柵は前理事長の趣味だぞ!!!」 「ええ………(引)。てかよく知ってんね」 「おう!ここに兄ちゃんが通ってるんだ!!」 「兄……だと?」  兄弟BLの予感を感じ取っていると、車が停車した。黒服を着た運転手さん(爽やかイケメン)が車のドアを開けてくれる。 「到着いたしました。こちらが私立薔薇添学園の正門です。」  車から降り、門を見上げると金色の双龍の装飾が目に入る。いや、隣の金の薔薇の装飾の方がでかいな。あの薔薇直径3mくらいありそうだ。趣味悪いな……… 「ありがとな!翔斗(しょうと)!!」 「いえいえ、これが(わたくし)の役目でございますので。」  あれ、運転手さんと知り合いなのか?と聞く前に運転手さんは車を出して去ってしまった。 「門が閉まってるぞ!!!」 「え、ほんとだ。ガチ王道だな。」 「王道ってなんだ???」 「いやナンデモナイヨー」 「そうか?門閉まってるし……飛び越えてみるか!!!」  こいつは王道らしいセリフを言うと俺の腹に右腕をまわす。え?と困惑していると急に視界が揺れた。 「よし!!!行くぞ!!!」 「え?ちょっと待って、なぜに俵担ぎ??」 「飛び越えるためだぞ??」 「いや、俺いらないよね??」 「ポチともう離れたくないんだ………」 「いや、俺ポチじゃな、ああああ」  飛んでる!私空を飛んでるわ、ハ○ル!(泣) かの有名なジブ○映画が頭によぎる。こいつ跳躍力高すぎだろ………この門装飾含め5m以上あるんだぞ……
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