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プロローグ
no side
二人の青年は新たな予兆を感じとる。
「こんな時期に転校生が二人か」
「………思いだしますね、去年のことを」
「ヒヒヒッ、面倒なことにならなきゃいいんだけどな」
少女達は花園で語り合う。
「転校生ですって」
「どんな子がくるのか」
「「楽しみね~~!」」
「やっぱり王道転校生でしょ」
「ここ共学になったし非王道になりそう……」
「それもまた一興」
「う腐腐腐」
またある少女は不安を抱える。
「転校生ですか………それも二人。あの方は何をお考えなのかしら」
「やっぱ、焼きそばは受けだって!」
「いや、ソースが受けだあ!」
(今日もうるさいですわね………)
廃れた校舎に欲望が渦巻く。
「転校生だとよ」
「男か?女か?」
「男二人だったよおな」
「そりゃあいい。最近溜まってたんだよ」
「もう目つけやがった。可哀想になあ、ま、この学園に入学したことを呪うこった。」
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