この気持ちはなんだろう

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買い出しを終えて店に戻ると、さっきよりお客さんも増えててちょっと忙しそうだったけど、相変わらず優希さんは女の子の隣… ついさっきまで蓮くんにドキドキしてたのに、やっぱり優希さんが気になるなんて良くないよなぁと思いながらも少し高めの椅子に勢いいをつけて座ると、その衝動なのか心の奥の気持ちなのか深いため息をついた。 「萌果ちゃん、今作るからまってて」 「うん、ありがとう…」 「ん?萌果、今日体調悪いんかぁ?何か元気ないなぁ?」 あすかくんにまでそう言われてしまい、態度に出てしまってるのは明らかで、楽しみに来てるのにこれは良くないと、もうここは開き直ろうと心に決めた。 「そんなことないよっ!飲もう飲もう!」 「そぉか?なら飲もか!」 『かんぱーい』 ハイボールを一気に半分くらいまで喉に流し込み、ちらっとソファーに目をやると、優希さんとしっかり目が合ったのにすぐにそらされてしまった。 「今度いつにする?」 「えーっとね…」 そして隣にいる女の子とまた楽しそうに話し始めるから、ちょっとイラッとしてそのままじーっと見つめる… 今度いつにする?なんて、もう次の約束まで取り付けちゃうんだ。 あの子は優希さんとどういう関係なんだろう… 会話こそはっきり聞こえる訳では無いが、グラスを片手に足を組み頬杖をつきニヤニヤと女の子の顔を覗き込みながら会話をしてる優希さんに、何故だかイライラが募る… そして顔は女の子の方を向いてるのに、話しながらも目線だけスっとこっちに向けてくるから、ハッとして目をそらそうとしたらすぐにそらされた… なにあれ… その挑発するような視線にすっごいムカついて、思わず残りのハイボールを一気に飲み干した。 「蓮くん!もっと超濃くして!」 「わかりやすいなぁ、俺だって嫉妬しちゃうよ?」 「蓮くんさ、前からそうやって私の事からかって楽しんでるでしょっ」 「そう思う?」 「うん!思う!」 「そう思うならそれで良いよ」 「もぉっ!何それ…」 「ちょっとちょっとぉ、2人で盛り上がらんといて?俺も仲間に入れて~や~」 「あすかくんも!ほら飲んで飲んで!もう今日はとことん飲むの!」 そしてその後は勢いに任せて結構な量のハイボールを開けて、完全に酔い潰れた私はそのままカウンターで眠ってしまった…
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