生きてきた

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高校生になると今度は容姿でいじめられた。 男子たちに。 『世界で一つのシルエット』 忘れられない言葉だ。 確かに私は頭が人より大きく、顔も大きい。 鼻は低いし口は小さい。 コンプレックスをつつかれると 涙が出て仕方がなかった。 廊下を通ると知らない男子に 大きな声で名前を呼ばれ クラスに戻るといつもの3人組がクスクス笑っている。 女の子の友達は心配はしてくれるけど 助けてはくれない。 どうしようと途方に暮れていたら、 『どうしたの?』 と。 よく話す女の子、お嬢と呼んでる仲良い子。 お嬢は悲しそうな顔をしている私が気になった様子。 意を決してお嬢に全てを話すことにした。
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