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「聞いた事ある方はご存知でしょうけど、俺は狛さんから“1に掃除!2に掃除!3、4を含めて5に掃除!清潔に生きろよ、馬鹿野郎っ!!”って教えを叩き込まれてるんでね、掃除する時に不要な物は初めに綺麗さっぱり避けておくようにしてるんですよ。それに……」
俺は顔を上げるとこの場に居る悪党共をニタァッと笑って見つめた。
「頭どうかしてなきゃこの始末屋やってらんねぇでしょ?これ、マジで」
俺はクイックルワイパーを振り上げた。
「良い事教えてやりますよ。お高く偉そうにスーツ着てネクタイ締めてりゃ格好良いんじゃねぇ、泥だらけのつなぎ着て汗水流して働いてんのが
一番かっけぇんですよ。つまり、どんな時も男は黙ってつなぎ着て戦うんじゃあ!!です!!よく覚えておきなさい!そしてごめんなさいって30万返しなさい!!」
ーーー………かくして俺は愛武器であるクイックルワイパーを振りに振り回し4番倉庫内に居る悪党連中を1人残さず始末してやった。そしてもちろん30万は返してもらった。ただ爽太に詐欺をしかけたのはプラモ屋の爺さんだった事をあらかた始末し終わってから知った時はさすがの俺も驚いてしばらくフリーズしてしまった。
「……。…あー良かったぁ!!俺の全財産戻って来てマジで良かった〜!!ありがとう風ちゃん!!」
「それは良いけど、お前あの時金無かったくせに何でプラモ屋行ったんだよ?」
いつも通りの学校の教室でくるくる回って喜びの舞いを披露している爽太にさっき自動販売機で買ってきた紙パックのいちご牛乳をストローで飲みながら尋ねると「え?」と爽太は止まって俺を見た。
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