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ぶんっ とクイックルワイパーをひとつ振り回すとリーダーの男とサブは み"ゃあ"あ"ぁ"!と叫びながら地面に座ったまま後退りした。
「喧嘩売られたら返すのが礼儀でしょう?逃げるんじゃねぇですよ」
「まままままま待って下せぇ!!」
「おっ、おい!そこまでだ!動くなクイックル!!」
「あ"?」
声のした方を振り向くと「こいつがどうなっても良いのか!?」とここの連中の仲間の1人が倉庫の入り口の方を指差した。
そこからやって来たのはプラモ屋の緑色のエプロンを着た髭もじゃの爺さんに何でか捕まってる爽太だった。爽太は涙から鼻水から流せるもの全部流して顔が汚くなっていた。
「爽太…!何でお前っ……!?」
「うえぇんっ風ちゃ〜ん!!ガンプラ買おうとしてプラモ屋寄ったら捕まっちゃったよ〜!!プラモ屋の爺さんこいつらとグルだったんだってよ〜!!」
「なっ、何だとっ!?」
「うぇっへっへっ。そうさワシはこいつらに雇われた悪い爺さんなんじゃ」
「威張って言うな!あんたお先短いくせに残りの人生最後にこんな事して自分ダセぇって思わないのか!?」
「思わんわい!!世の中裏切らないのは金だけじゃいボケぇ!!」
なんつー爺さんだ…!!
俺の前に座ってるリーダーとサブも爺さんにドン引きしていた。
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