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坂道を上ること40分。視界が開け、頂上にたどり着いた。
40人ほどが入れる広場を囲むように、樹木がそびえ立っている。樹木のそばには少しやつれたベンチがあり、そこで家族連れが昼食を摂っていた。
頂上には小さな祠があった。まずはみんなでそこにお参りして、僕たちはさっそく昼食を食べるため、広場の端に腰を下ろした。
280mの小山だが、見晴らしは良かった。町全体が一望でき、今しがた僕たちが通った線路がどこまでも続いているのが見えた。
僕たちは木陰に座って、さっそく弁当を開けた。家で食べると味気ない弁当も、青空の下で見る今日の弁当は、全てが輝いて見えた。
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