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香澄「ええ。又、デートしましょう?」
千夜くん「ああ、パティシエ体験パーティーとは又、別に2人きりで逢おうぜ。楽しみにしてるぞ。その時は、俺が料理を作って待ってるから、気をつけて来いよ。それじゃあな、香澄。また会おう」
香澄(こうして、パティシエ体験パーティーに向けたクッキー作りは、ほろ苦い結果に終わったけれど、千夜くんと2人で色々なお話も出来て、楽しかった。…古屋敷に帰ったら、お父さんとお母さんに電話してみようかな。最近、連絡していなかったから、心配しているかもしれないし。…千夜くん、有り難う)
田中さん「坊ちゃん。香澄お嬢さんとは、もういいんですかい?」
千夜くん「ああ。香澄を巻き込む訳には、いかねーからな。それより、あのクソ親父は、もう待っているのか?」
田中さん「はい、坊ちゃんが着き次第、玉名組に向かうそうです。それから、頭からは、コレを坊ちゃんに渡すように、と」
千夜くん(チャカか…。香澄…俺とあんたじゃ住む世界が違う。本当に俺なんかと付き合っていて良いのか?玉名組の連中が香澄にまで手を出す前に縁を切るべきなのかもしれねーな…。パティシエへの夢と共に…)
田中さんの運転する車は、千夜くんを乗せて、組長さんの待つ料亭へと走って行った。
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