鈴木くんとの会話

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鈴木くんとの会話

高2の頃。 放課後の教室にて。 鈴木くん「千夜くん、千夜くん。起きてください。もう帰りのホームルームは終わっていますよ」 千夜くん「鈴木。呼ぶのはいいが、なんで俺を起こす必要があるんだ?まだちょっと寝かせてくれよ。それに、ホームルームが終わったって、俺はどうせサボってることだし、関係ないんだ。気にするなよ」 鈴木くん「じゃあ、下校時刻を過ぎても寝ているのですね。僕は先に帰ります」 千夜くん「鈴木。俺のこと心配する必要なんてないって言ってるだろ。俺は自分でちゃんと帰るから。鈴木も帰ればいいんだ。お休み」 鈴木くん「テコでも帰らないつもりですね。もうじき祐子(ゆうこ)さんが車で迎えに来ると思いますが」 千夜くん「祐子に迎えに来てもらったって、俺が祐子のマンションに泊まることに変わりはないだろ。それに、彼女も残業らしいから、今日は自分で帰るよ。でも、気遣いサンキューな。鈴木も気をつけて帰れよ」 鈴木くん「途中まで一緒に帰りませんか?」 千夜くん「そうか…まあ、いいけど、俺の寄るところはちょっと危険かもしれないから、怪我しないように気をつけてな。それに、俺が付き合っても面白くないかもしれないけど、いいのか?でも、ちょっとだけ付き合ってもらうぞ。行くぞ、鈴木」
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