香澄との会話

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香澄「千夜くんは、悩み事は無いの…?」 千夜くん「ああ、俺だってさ、悩み事はあるさ。不良でいいって言われても、やっぱり時には悩むこともあるんだ。学校や不良仲間、鈴木達との関係、自分のやりたいこと…パティシエと、現実で親父が望んでいる千夜組の跡取りとのギャップ、そんなことで悩むこともあるさ。でも、それを乗り越えるためには、あんたみたいなちょっと新鮮な視点も必要なんだよな。サンキューな、香澄」 香澄「千夜くん…好き。愛してる」 千夜くん「香澄…なんて嬉しいこと言ってくれるんだ。俺も…香澄のこと、好きだ。大事に思ってる。一緒にいて、すごく楽しいし、安心する。これからも、ずっと一緒にいたいな。サンキュー、香澄。俺たち、最高のカップルだぜ」 香澄「千夜くん…キスして」 千夜くん「香澄…」 香澄(目を閉じて、胸を張った私の唇に、千夜くんの唇が重なった) 香澄「クッキー、焦げちゃった…」 千夜くん「焦げちまったか。まあ、焦げたくらいは大したことないさ。俺が作った料理だって、最初はうまくいかないことだってあった。本番は気をつけるんだ。焦げ過ぎてないか確かめてみて、少し焼きすぎたら残念だけど、また作ればいいさ。それか、焦げたところを削って食べるとか。俺も焦げたクッキー、一度くらいなら食べてみたいぜ」
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