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香澄「ええ。…ほろ苦いわね」
千夜くん「そうか、ほろ苦いか。まあ、焦げた部分じゃなくて、クッキーの中身がほろ苦いってことかな。そういうバランスも大事だ。俺も料理するとき、甘さと苦さのバランスを考えることがある。クッキー自体は焦げてしまったが、味はまだ救いがあるってことだな。本番は気をつけて作れば良い。焦げたクッキーも案外美味いと思えることもあるかもしれないし、そのほろ苦さも風味の一つだろうし。…ああ、確かに、ほろ苦いな」
香澄「これから何をしようかしら」
千夜くん「俺か?まあ、今から田中と待ち合わせがあるんだ。ちょっと用事があってな。それから、喧嘩の仕掛け手を探したり、バイクで走り回ったり、…そんな感じかな。ん?あんたはどうなのさ、香澄?何してるんだ?話でもしようか?俺のことが気になるのか?まあ、俺のことなら何でも答えてやるぜ」
香澄「千夜くんの事は気になるけど、田中さんを待たせたら悪いわ」
千夜くん「ああ、そうか。確かに田中を待たせるのもよくないな。大事な用事があるし。まあ、落ち着いてやってくぜ。俺はいつでも話を聞いてやるからな。さて、香澄は送っていかなくても大丈夫か?気を付けて帰れよ。又、デートしようぜ。俺等、恋人同士だろ?」
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