マッチ売りの少年

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 雪の降る街。  マッチを売る毎日。  帰ってからの父親の暴力。  つらい現状をメロディーに合わせ歌い上げていく。  マッチを擦った。  チキン、シチュー、ケーキ。  どれもおいしくて、僕のお腹を満たしてくれる。  うっとりと見惚れるように、その光景を思い出す。  でも、それは幻想。  お母さんももういない。  僕はどうやって生きればいいのだろう。  切実な思いがのどの奥からあふれる。自分の声で絶望した気持ちを表現していく。
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