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購入者は、キリヤマ・ラフィナート。
広大な場所を、アウトドア関係のビジネス展開の拠点にするそうだ。
まず、グランピング施設として整備すると和香は聞かされた。
圭輔の騒動の時に土地の存在を知り、即座にラフィナート内に専門班ができたという。
都内からそれほど離れていないのに、自然を感じる場所というのは割合貴重だ。
休日の楽しみに、アウトドアはすっかり定着した。
霧山グループが進出しても不思議ではない。
だが、トラブルになりかけた土地を、その分、安く購入してビジネスに活かそうとする遼雅は、相当なやり手だと思う。
ただ、土地の購入に花野はまったく関係していないが、彼女の親友は霧山グループの幹部の妻。
その関係で売買契約ができたと、圭輔は考えたらしい。
なので、感動の表情で挨拶された花野は、少し困惑したと言っていた。
〝本部長の片腕と呼ばれる人間になれるように頑張ります〟
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