1 文明の要素(エレメンツ)が分かると、社会が分かる!

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1 文明の要素(エレメンツ)が分かると、社会が分かる!

367166ee-5200-4c46-89cd-d8a9b16e1999 人類を繁栄させた文明には、六つの要素(エレメンツ)〟があります。  それは〝知る、する、決める、ヒト、モノ、環境〟です。 詳しく言うと、科学・技術、経済・社会活動、 制度・政策という人間による文明活動の要因と、 人的資源、物的資源、自然・社会環境という その必要条件になる文明の内外環境の要因です。 (以後は技術、政策、社会活動、物資、人材、 環境というように略すことがあります。) 六つの要素を六芒星(ろくぼうせい)(✡)の上に並べて矢印で結ぶと、 社会のことがまとめて分かる、便利な理論ができました。 文明とは〝知的生命活動の様式〟です。 〝知性〟とは〝因果関係の発見・活用〟の能力です。 例えば細菌は餌があると増え、なくなれば死滅しますが、 人間は〝種を植えれば実が採れる〟と考えます。 文明の特徴としては農耕技術、都市建設、 国家制度、社会的分業や文化活動があげられます。 その発展の順序としては、農耕などの技術により、 人々の生活が文化を含め豊かになると共に、 都市が築かれて、様々な仕事ができると、 利害調整のための制度・政策が必要となります。 ただし、技術は施設や製品といった、 物的資源に具現化されないと社会を豊かにできず、 政策は健康や教育を得た国民という、 人的資源がなければ社会を健全に保てません。 また、技術開発には資金など政策的支援が必要ですが、 その際は資源や市場など自然・社会環境が影響します。 そこで、文明活動の本体である社会活動の発展には、 〝文明の六要素〟をバランス良く高められるような、 新技術の導入を含めた総合政策が不可欠である…… ということが分かります。
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