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桜
桜並木、それは桃色の花弁が宙を舞い、人々は春を感じる。
その何百もの桜の中で最も樹齢の長い桜はいつも思っていた。
『………片付けろォォォ!!!』
根本に散らばるゴミ、溢れた缶ビール………。
そう、桜は怒っていた。
『俺に向かって秘部を出し!そこから黄色い液体を放出するのはやめろォォォ!!!』
怒っていた。
だが、そんな桜も夜………とくに冬の夜は寂しくなることがあった。
『………こうして、賑わいが無いのも寂しいな…。』
ただし春になると………。
『ぬぁぁぁ!!!根に腰掛けるなッ!!!』
嬉しいんでしょうか、嫌なのでしょうか………。
そんな桜を見守る、私蜂めがお送りしました…。
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