花咲かす人

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「いや、何かドタドタって感じで動きも遅いし … その、特徴的だからさ」 そうか、 特徴的だと面白いのか。 何だ、それで笑ったんだ。 そうやれば良かったんだ。 それならアタシにもできるかも。 ─ じゃあ 「近田くんは『筋肉馬鹿』で、園川くんは『茶髪ロン毛眼鏡くん』いや、『擬似ジョン・レノン』か。で、島田さんはその彼女だから『擬似オノ・ヨーコ』。東田くんは色白で車好きだから『薄色素(うすしきそ)世田谷ベース』で、松田さんはスタイルがいいから『ホルス』だね」 ─ どう? 面白い? みんな笑ってる? どうなの? 笑ってないか。アタシが言うから? アタシの言い方が面白くないから? 「─ あのさ、何か言い掛かりなんですけど? ウチら別に飯田のこと虐めてる訳じゃないかんね? これは愛あるだかんね? 」 島田さん、何か怒ってる? アタシ、またやっちゃったのか? でも、やっぱりアタシにはこれの何が面白いのか さっぱり分からないな。 「お笑いとか見ないの? 」 あぁ、あんま見ないな。 見ても笑えないから。
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