第2話

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第2話

「うおお!この物件かくやす!」  リクルートスーツの女性はチラシを見て、早速見に行く事にした。不動産屋に行くのは緊張するので、直接物件を見に行くのだ。 「でかい!アパートじゃない!一軒家!」  夢にまで見た一軒家に、さっさと玄関に突撃する。 「よぉし!お邪魔しまーす!!」  ドアノブをねじると簡単に開いた。「?」  不思議だ。「まあ!!いいや!お邪魔します!」  ズカズカ入り込み、真新しい雰囲気の室内にワクワクする。 「よし!見学!」  靴を脱ぎ、リビングをみやる。 「でかい!一人暮らしにしたらでかすぎるかも」  やけに新しいフローリングに、ツルツルと遊んでいると部屋が煙たくなり始めた。 「え?何?誰か〜〜秋刀魚焼いてるのぉ?」  煙はどんどん濃くなり、苦しくなる。それに熱い。まるで火事みたいに。 「ゲホッゴホッ、報知器!?」  誰かが咳き込む音がする。それも一人じゃない。三人もいる。 「あっ…」  意識がなくなる寸前、子供と大人二人が倒れているのが見えた。 「か、家族?」 「あそこ火事があったんですか」 「何でか改装したみたいだしさ、また新しい家族入るといいよね」  リクルートスーツの女性は不動産屋に叱られて、仕方なく帰る途中だった。 「…不法侵入で捕まりますよ」 「だったら家に泊まらせてよ!もう有り金つきてネカフェ難民にもなれないよ!」 「チッ。うるせえガキだな」 「うわ!」  隣にいた女性に邪険にされ、トホホな気分になる。 「まあ、ネタを貰えた事だし今日くらいはネカフェ代を出します」 「お、嬉しい〜泊まらせt」 「ネカフェで大人しくしてろや…」 「ええっこんわく!」
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