名前

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 「そういえば名前ないんだっけ?」  家に着いて、服を貸し風呂に入ってもらったあとに聞いた。 「ないわ」 「じゃあ僕が名前考えてあげるよ」 「え」 「え、ダメ?」 「なかったら困るものね。あと嬉しいわ」 「よかった」 「んー名前かぁ。難しいな」  名前を考えるのはプレッシャーがあるし、普通に考えるだけでも難しい。 猫耳が生えてるから「猫」って文字をいれたいな。 あとは・・・・・・・ 可愛いから・・・・・・・ 天使???? 天猫であまね?どうだ?見かけたことはないがありそうな名前ではないか? 「天使の「天」に「猫」で天猫(あまね)はどうだ?」 「・・・・・・・・いい名前ね」 「よかった!!!じゃあこれで?」 「いいわ。でもなんで天使?」 「あ、え、それはね・・・・・あっ!僕の名前は向井 裕見(こみ)!裕見って呼んで!」 「わかったわ・・・・・」 「・・・・・・」  そして天猫は顔を真っ赤にして。 「ありがとう・・・裕見」  な、なんと可愛い仕草。 写真に収めておきたかった。 「あっえ、どういたしまして天猫!」  そして、すごくわかりにくかった。けど僕は見逃さなかった。天猫がニコッとわらったこと。
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