(一)

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 結局あの後、鈴乃の誕生祝のパーティーは、中止となってしまった。  残された鈴乃のたちは、しばらくは何が起こっているのか理解できず、ただ唖然としていることしかできなかった。  ただ、これからお祝いする気分には誰一人としてなれなかった。その出来事がショックで、呼んでいた親戚たちが帰ると鈴乃は声をあげて泣いた。それにつられて二人の妹も泣いていた。母親と父親は、あたりの片付けや謝罪などで忙しく悲しむ暇もなかった。  一体何が原因なのか、その理由がわからないから、ただ得体の知れない不気味さが残った。  その気味悪さか恐怖心からなのか誰一人として、何かを食べようとする人はいなかった。  片付けが終わるとそれそれ着替えを済まして眠りについた。
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