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経緯(中学3年生の頃)
夏休みに入って一週間が経っていた。
俺は中学3年生で、受験生でありながらも、勉強をせずにのんびりと過ごしていた。
そんなある日。
「春、あんた帝統学園受験しなさい。」
と、大学生の姉が言った。
帝統学園、聞いたことない学校だ。学校名からしてエレガントさを感じる。
姉によると、帝統学園は小中高一貫の男子校で、敷地も広く校舎も大きく、寮もあるようだ。いわゆるお金持ち学校。
そんな学校を受験しろと。しかも、父と話し合って決めたみたいで。大事な本人忘れてますけど。いつの間に会ってたんだよ。
てか、高校どこ受験するかはもう決めたんだけど。共学で近間の学校にしようと思ってたんだけど。
「因みに、拒否権は、」
「ないわ」
拒否権は無いようだ。
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