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健やかな朝に、1限目から国語。おじいちゃん先生のスローリーな睡眠効果抜群の授業で、眠気と戦って、気づいたら意識がなくなっていた。
けれど、まぁ後ろから椅子を蹴られ、起きたわけで。容赦なかった。
そして、眠気に襲われた1限目を終えた。
「なんかあったのかな」
「そうだな」
今日はやけに騒がしい。そう感じたのは俺だけではなかった。
廊下を行き来する生徒らに、疑問に思うも、確かめに行くわけでもないので、何もわからず。
「1-3組に転校生が来たみたいだよ。」
んー、と考えていると田中がやってそう言った。
「転校生?」
「昨日尾田くんが言っててね。」
「へぇ」
尾田は1-3の人で、田中の寮の同室者。ボーイズラブを好む、腐男子らしい。
何度か会ってるけど、会うたびに意味不な事をぶちかましてくる。
それにしてもこの学校に転校してくる人なんているんだな。
尾田のことだから、転校生来るって聞いてウハウハしてそうだけど、転校生は果たしてどんな人か。
「ねぇ、転校生どうだった?」
「なんか明るい感じの人だったよ。髪型が印象的だった・・・」
「印象的・・・金髪とか?」
「ううん、・・・アフロだった・・・」
「アフロ・・・?」
「眼鏡も、かけてたかな」
「え・・・」
アフロに眼鏡って、どういう組み合わせ?
ファッションセンスの問題?
単に目が悪いのか。
髪の毛癖毛の可能性とかない?
「ねぇ、潤也どう思う?」
「俺に聞くな」
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