お茶会は危険ですか?

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 宰相パールマリン侯爵の一人息子であるジークレインや、将軍リーファウッド侯爵の末っ子であるライルファインは、ゲームでは幼少期から王都で暮らしていて第一王子の幼馴染みだったはずなんだけど……彼らだけでなく、ルミナス辺境伯と大商人の娘を両親に持つクラウドまで私の幼馴染みになったのは、バドエンシナリオ回避のための吉兆になっているといいなと思う。  そんな私も既に九歳。  私より誕生日が早いレイン、クラウド、ファイは十歳。  ノーチェフォティア王国の貴族の一般的な社交界デビューの年齢は十二歳くらいだけど、早ければ既に社交界デビューする年齢で、第一王子の十歳の誕生日に開催されるお茶会に招待されたのだ。  主催者は第一王子の両親。国王陛下と、第一王子の母、私の母の姉にあたる側妃の一人。  今回はお茶会なので昼に開催され、伯爵以上の爵位を持つ貴族に招待状が送られていて、第一王子と年齢の近い子供なら男女問わず二名まで同伴者として認められているらしい。
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