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途切れた路
短い言葉だけを残して、きみはいなくなってしまった
今日、唐突に、一方的に、きみはいなくなってしまった
きみの綴る言葉が大好きだった
今日、画面は真っ白で別れの言葉、ひとつ
これはぼくの我侭でしかないけれど
かなしい、くやしい、つらい、戻ってきてほしい
名前も、住所も、電話番号も、メールも、何も知らない
きみとぼくを繋いでいた言葉しか知らない
きみの記録を人差し指一つで削除した
目の前で断ち切られた路を、自分で消した
きみへと続く手がかりを永遠に失った
きっと、もう会うことはない
きみのこと
ぼくはいつまで憶えていられるだろうか?
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