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「皇妃様。エルナンド様は戦地から帰ったばかりで、きっとお疲れなんだと思います。お会いしたら、声をかけておきますね」
クリスティナは皇宮に馴染み、妃のように振る舞っている。
皇宮内を私よりも自由に行き来しているらしく、この分だとレクスの部屋にも入っていると思う。
別にレクスの部屋なんて、どんどん入ってもらっていいし、私が気にすることでもない。
こちらの待遇は前よりずっとよくなって、快適になっている。
「子供たちと犬たちのしつけをする時間なのよ。そうだわ。よかったら、クリスティナも犬と遊んではどうかしら?」
「えっ! い、犬はちょっと……」
先日の猟犬たちのしつけを任された私。
もちろん、しつけはきちんとされているから、犬と遊ぶだけである。
アーレントとフィンセントは犬が好きで、とても可愛がっていた。
「いぬ、かわい!」
「ふぃん、ぽーんする」
侍女たちに囲まれ、犬用のボールを楽しそうに投げて遊んでいる。
「ぽーん」
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