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アーレントとフィンセントの声で、ハッと我に返った。
二人は読めているのかいないのか、私の真似をして難しい本を読んでいる。
「アーレントとフィンセントは魔法書を理解して読んでいるの?」
「んーと」
「ちゅこし」
――少しでもわかるなんて、もしや天才?
そういえば、未来のアーレントとフィンセントが、私の弟子たちと戦った時、剣に魔法を付与して対等に戦っていた。
レクスもだけど、子供たちも力の使い方がうまく、戦闘の才能がある。
――子供たちを強くするって決めたけど、間違った方向にいかないよう導かないとね。
今まで多くの弟子たちに魔法を教えてきた私、大魔女。
教えた魔法を悪事に使った場合、私が直々にぶん殴りに……もとい、正しにいくと伝えてあるからか、暴走した弟子は今のところいない。
子供たちが強くなるのも大事だけど、私も今以上に強くならなければならない。
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