17 寝室の護衛はいりません!

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 早く話を終わらせようとしたのに、アーレントとフィンセントがそうはさせない。 「あーれ、わあった!」 「ふぃんもぉー」 「おとーしゃま、いっちょにねる!」 「おかーしゃまと!」  ばふっとフィンセントの口を手で塞いだ。    ――私は妻だけど妻じゃないの!  そう叫びたいのを我慢して、笑ってごまかした。 「えーと、子供たちをそろそろ寝かしつけなくてはいけないので……」  ちらりとレクスを見たけど無表情。  なにを考えているか、さっぱりわからなかった。   「乳母が帰っていないと聞いている。大変だろう?」 「レクス様、ご心配なく。私が二人を眠らせますわ(魔法で)」  ですから、お引き取りくださいという意味を込めて、にっこり微笑んだ。   「今日から護衛をするつもりだ。夜はユリアナの部屋で眠る」 「平気です! レクス様は仕事でお疲れでしょう!?」  ――護衛? 大魔女(ヘルトルーデ)に護衛は必要ないのよっ!  そう言いたかったけど、今の私はユリアナ。  ユリアナなのだ…… 「守ると約束した」
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