17 寝室の護衛はいりません!

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「ありがとうございます。心配してくださり、とても嬉しいですわ」  うまく笑顔が作れているかわからないけど、お礼を言った。  私の頭の中はフル回転。  なにか理由を見つけて、一緒に眠るのを回避するつもりが―― 「命の危険に気づいてやれず、すまなかった」 「レクス様……」 「安心しろ。俺がいる限り、危険な奴は誰一人として近づけない」  いい雰囲気になってしまった。    ――違うの、違うのよ! 私にとって、あなたが一番危険なのっー!  私の心の叫び声は誰にも届かなかった。  扉が閉まり、部屋には私とレクス、アーレントとフィンセントだけになった。  部屋に入ってきたレクスの手には、しっかり愛用の剣を手に持っている。  ――うわぁ……。()る気すぎて、震えるんだけど。  ベッドへ近寄り、レクスは寝間着の帯をほどく。 「まっ、待ってください! なにをするんですか!」 「これを」  短剣と弓矢がベッドの上に散らばった。 「好きな武器を使え」 「あ……。武器。武器ですか……」
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