17 寝室の護衛はいりません!

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 帯を締め直すレクスの顔は、どこか満足そうだ。 「わぁー。あーれ、こりぇつかう!」 「かっこいー」  ベッドにいたアーレントとフィンセントが、武器を振り回し始め、慌てて取り上げた。 「駄目よ! 危ないでしょ!」 「これくらいルスキニアの皇子なら、当たり前だ」 「まだ早いですわ!」  子供たちから没収した武器をレクスへ返す。 「武器なしで身を守れとは、厳しい母親だな」 「違います! 子供たちは私が守りますから、武器をしまってください!」  レクスは子供たちに、自分の身は自分で守らせようとしているんだろうけど、そうはさせない。  善悪の判断ができるまで、本物の武器を使うのは禁止である。  私の強い圧を感じたらしく、レクスは渋々、武器をいくつかベッドの下へ隠す。 「これでいいか?」  私はレクスに厳しい顔でうなずいた。  子供たちにわからなければ、よしとしよう。 「眠るか」  親子四人で眠っても余裕があるベッド。 「わーい。おとーしゃま、いっしょ」 「えへへ。みんな、ねむるの」
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