17 寝室の護衛はいりません!

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 私がここにとどまろうと決めたのは、アーレントとフィンセントの存在が大きい。  今ならわかる。  ユリアナは家族の未来を私に託したのだと思う。  その気持ちをレクスに伝えたのだから、嘘ではない。   「そうか」  ――そっ、それだけ? なにか他に言うことがあるでしょ?  ユリアナに部屋から叩き出されるはずだ。  まったく女心がわかってない。 「おとーしゃま。まくら、ぽーんしよ!」 「付与魔法で枕を投げて遊んでいたのか?」 「ええ。魔法の訓練にもなりますから」 「成長が早いな」  気のせいじゃなかったら。レクスの子供たちを見る目が優しく感じた。  子供たちの成長を感じて嬉しかったようだ。   「もっと大きく育つためには、睡眠が大切です。さあ、眠りましょうか」 「ねむくなーい」 「なーい!」  私とレクスの真ん中で、アーレントとフィンセントは、はしゃいでいる。 「駄目だ。眠れ。成長に睡眠が大切らしいからな。もっと大きくなってもらわなくては困る」  レクスが問答無用で燭台の灯りを消し、暗くなった。
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