18 最悪な出会い

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「大魔女っていうから、もっとイイコト言うのかと思ったのにがっかりだよ」  ――うわ、殴り飛ばしたい。  二人の失礼な態度に、私が怒るより先に弟子たちのほうが怒りだした。 「ヘルトルーデ様。我らがあの生意気な赤ん坊どもを教育いたします」 「いやいや、教育なんて甘い。骨すら残さず土に還してやる。せめて土の養分となって、人の役に立て。クソ皇子」    戦う気はなく、皇帝一家の顔を見にきた(宣戦布告)だけなのに、弟子たちは戦闘態勢になりつつある。 「今日は挨拶だけって言ったでしょ! どうして、そんなに血の気が多いのよ!」  攻撃しようとした弟子たちを止めた。  まったく誰が教育したのか……私だけど。 「失礼な。ところ構わず魔法をぶちかますヘルトルーデ様に、血の気が多いなどと、言われたくありません」 「お師匠様が一番ひどいと思う。寝ぼけて魔法使って吹き飛ばすし……」 「あなたたち、どっちの味方よ!?」  弟子たちの反応に頬がひきつった。 「とにかく! 私が攻撃していいと言うまで動かないで!」
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