21 あなたは私のもの ※クリスティナ視点

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「皇妃様は皇帝陛下の妻ですし、当日のドレスが、どんなものなのか気になるのは、当たり前だと思いますよ?」  ――そんなの絶対ありえない! 何年もかけて【魅了】魔法をかけてきたのよ? 皇妃様に今さら興味を示すなんて、なにが起きたの?  落ち着かなければ、エルナンド様におかしく思われる。 「そ、そうですわよね。皇妃様は妻ですもの……」  作り笑いを浮かべ、慌てて取り繕った。  きっと子供たちに会う口実に決まってる。  子供たちを【魅了】できなかったのは、大失敗だったと思う。  私が子供たちに好かれていれば、皇帝陛下は私を妻に考えてくれたはずだわ。  ――残された時間はあと少し。このままで終わるものですか! 「エルナンド様」 「なんでしょう?」 「お願いがあるんです……」  胸の前に両手を組み、エルナンド様を見つめた。 「クリスティナ様?」  私と同化している魔女が魔法を構築し、【魅了】魔法を使った。 「お願いとは……?」 「皇帝陛下のお部屋の鍵をいただきたいのです」 「それは……」   
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