21 あなたは私のもの ※クリスティナ視点

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「クリスティナ。私と友達だというのなら、突然、訪れるのはやめていただきたいの」 「お友達ではないということですか?」 「そうね。私の友達だったら、まず訪問時は連絡をすること。許可なく、私の部屋へ入らないこと。それから……」  ――まだあるの!?  皇妃様のお説教をなぜか皇帝陛下まで真面目な態度で聞いている。 「今は自分のことより、アーレントとフィンセントの教育する時間を増やしたいのです」 「教育熱心だな」 「アーレントとフィンセントは、ルスキニア帝国の未来を背負っています。思いやりのあるしっかりした皇子に育てたいと思っています!」  皇妃様の顔は真剣そのもので、その言葉に嘘はないとわかる。    ――こんな教育熱心な方だったかしら? 「皇妃様。神殿から手紙が届いております」  侍女がうやうやしく銀のトレイを差し出した。  神殿の紋章が入った封書を見て、正式なやり取りだとわかる。 「ありがとう。舞踏会の返事ね」  ――まさか、舞踏会に神官を招待したっていうの!?  神官が来る――魔女を捕らえ殺す者。
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