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双子はよくわかってないみたいだけど、私と一緒になにかやるのが楽しみらしく、喜んでいる。
「二人はまだ字が書けないだろう?」
「絵だけでも、じゅうぶん素敵な手紙になりますわ」
自分が育てた弟子から、私の似顔絵をもらった時は嬉しかった。
それと同じだと思う。
「俺からの用件は以上だ」
「そうですか」
私からの用事はゼロなため、これで会話終了だ。
「そっちから、なにか言いたいことはないのか?」
「ありません」
言いたいことは山ほどある。
でも、レクスが妻を信用できないと思っているうちは、なにを言っても無駄だとわかった。
――まずは友好的な関係になり、会話をするところから始めないと!
会話からうまくいかないのでは、夫婦以前の問題である。
気づくと、まだ扉の前にレクスが立っていた。
「あら。まだいらっしゃったのですか?」
「もう戻る」
「はい。おやすみなさいませ」
話すだけ話して、レクスは『おやすみ』も言わずに出ていった。
――なにか言いたそうな顔をしてたけど、なんだったのかしら?
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