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私がかけた守護魔法は、反撃効果をそなえ、攻撃を防ぐだけでなく、危害を加えた相手に跳ね返る魔法となっている。
仕返しつきの大サービス魔法である。
――無傷じゃすまないけど。大丈夫かしら?
「あーれ、まほうつかえる」
「ふぃんも!」
ハンナが驚いて、双子を見る。
「アーレント様とフィンセント様は魔法が使えるのですね。レクス様もですから、当然といえば、当然なのですけど」
――ハンナは私が魔法を使えるとは思ってないみたいね。
ハンナはユリアナが魔法を使えるわけがないと思い込んでいる。
魔法は先天的な才能であって、急に使えるようになるものではないからだ。
「なんて天才なんでしょう! ルスキニア帝国の未来が明るく感じますわ!」
ハンナは喜んでいたけど、私は喜べなかった。
アーレントたちが書いた魔女の絵は可愛かったけれど、それがよけい不気味に見えた。
――クリスティナが魔女かもしれない。
もう姿は見えないのに、私はレクスとクリスティナが去った方角を眺めていた。
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