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――可憐なクリスティナが魔女。
それを言ったところで、信じてくれる人は誰一人としていないだろう。
私が嫉妬して、クリスティナを貶めようとしていると思われておしまいだ。
ハンナでさえ、アーレントたちが描いた魔女の絵を見て笑っていた。
「気のせいですよ。クリスティナ様が魔女なんてありえません。普通の伯爵令嬢でいらっしゃいますよ」
ハンナは否定し、その絵が人の目についてはまずいと思ったのか、すぐに捨てた。
この世界においての魔女。
魔女と呼ばれるのは、ただ魔力が強く魔法が上手いというだけではない。
神殿に背く者を魔女と呼ぶ。
私が魔女と呼ばれたのは、単純に神殿に反抗して追い出されたからだ。
神殿を追放された私は、魔法を極めることにした。
魔法を極めたことにより、時間の流れを緩やかにし、不老不死となった私は数百年の時を生きて、大魔女と呼ばれるようになった。
――そう。神殿と私の戦い。これは長い反抗期なのよ(継続中)。
でも、私みたいな例はまれで、他の魔女は違う。
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