8 周囲を魅了する令嬢

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 ――侍女たちには悪いけど、今日は令嬢たちとお茶を飲むために開いたお茶会じゃないのよ。  今回のお茶会は、クリスティナをおびき寄せるためのもの。  彼女が魔女かどうか――そして、私の守護魔法が発動し、怪我を負ったか確認したかったのである。  あの日、クリスティナがアーレントたちに使った魔法は【魅了】である。  私とレクスが話している間に、クリスティナはアーレントとフィンセントに近づき、魔法を使った。  でも、私が子供たちに施した守護魔法によって、【魅了】の魔法は跳ね返された。  もし、クリスティナが怪我を負っているのであれば、魔法を使った証拠になる。  ――つまり、クリスティナが魔女だってことよ!  令嬢たちを眺めていたけど、今のところ、クリスティナの姿はない。  ルスキニア帝国の貴族令嬢たちは、私に話しかけてこなかった。  すでに皇妃として、権力を失い、次の皇妃にクリスティナが選ばれると思っているからだ。  ――クリスティナは【魅了】の魔法を使って、ユリアナの孤立を作り出したのね。 「おかーしゃま、こりぇ、つよい」
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