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――侍女たちには悪いけど、今日は令嬢たちとお茶を飲むために開いたお茶会じゃないのよ。
今回のお茶会は、クリスティナをおびき寄せるためのもの。
彼女が魔女かどうか――そして、私の守護魔法が発動し、怪我を負ったか確認したかったのである。
あの日、クリスティナがアーレントたちに使った魔法は【魅了】である。
私とレクスが話している間に、クリスティナはアーレントとフィンセントに近づき、魔法を使った。
でも、私が子供たちに施した守護魔法によって、【魅了】の魔法は跳ね返された。
もし、クリスティナが怪我を負っているのであれば、魔法を使った証拠になる。
――つまり、クリスティナが魔女だってことよ!
令嬢たちを眺めていたけど、今のところ、クリスティナの姿はない。
ルスキニア帝国の貴族令嬢たちは、私に話しかけてこなかった。
すでに皇妃として、権力を失い、次の皇妃にクリスティナが選ばれると思っているからだ。
――クリスティナは【魅了】の魔法を使って、ユリアナの孤立を作り出したのね。
「おかーしゃま、こりぇ、つよい」
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