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「なるほど」
「で、これからエコシステムは、その新しく作られる組織と協力することが多々あるだろう。そのときは頼むぞ」
「え、僕がその組織との橋渡し役を担うんですか?」
「当然だ。カプリマグネの能力に気づいたのはヨゼ、お前だ。下手したら、お前の人生はカプリマグネの研究に捧げることになるかもな」
冗談を言って笑うヨーデル。しかしヨゼはいたって真面目に答えた。
「わかりました。カプリマグネの謎、僕が一生をかけて解き明かします」
「ははは。冗談だよ。それにお前の才能は、もっと多くのことに使うべきかもしれない」
きょとんとした表情を見せるヨゼ。推論や仮説を立てたのはヨゼ自身だというのに、本人はそのことを、自分の手柄だとは思っていないようだ。
「さっ、話は終わりだ。今日も頑張って調査するぞ」
「はい!」
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