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叫べ！
俺、美梅ちゃんというアイドル天使のカノジョがいる十川！
もういっちょ。
俺、美梅ちゃんという木花咲耶姫より可愛いカノジョがいる十川！
もういっちょ。
俺、美梅ちゃんという美神アフロディーテなカノジョがいる十川！
ちょっと叫んでいいですか。
はい、息を吸って、大きく吸って、砲撃のごとく。
「美梅ちゃあああ──んっ!!」
教室の窓から校庭に向けて、はい、もういっちょ。
「美梅ちゃあああ──んっ!!」
すると、スパーン！と教科書で頭を叩かれた。
「恥ずかしいから、マジやめて」
そこには頬を真っ赤に染めた美梅ちゃん。うぉ、なんだ、ま、眩しい⋯っ！
「⋯まあ、嬉しくなくはないけど」
くっ、刑法を勉強しておくべきだったか。今、美梅ちゃんをハグしたら何の罪に問われるんだ。いくらカノジョとは言え、公衆の面前でのハグはわいせつ行為になるだろう。刑法に限らず、条例違反という落とし穴もある。スマホで調べたら出てくるのかもしれないが、俺はこの瞬間にも彼女を抱きしめてしまいたいっ！
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