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「その卑屈な所を直した方がいいわ、カーバイン。何度も言うけど、それが貴方の最大の欠点よ」
風に乱れた髪を耳にかけながら街道に視線を落とすと、使者の小さな旗をかけた騎士がニ騎、ユルエの方から走って来るのが見えた
「…やっと使者が来たわね。早くユリエに入れるといいのだけど」
ジーリョは踵を返して使者の謁見を受ける為に宿の中に戻っていった
使者が来る気配でも感じていたのだろうか、とカーバインは思った。そんなとんでもない事でもありえると思わせてしまう何かがジーリョ姫にはある
カーバインはため息をついてから、ジーリョの後に続いた
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