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「⋯⋯オレサマを⋯⋯玩具で満足させて終わるつもりかッ」 とうとう重い口を開き、息も絶え絶え伊織を挑発する。途端にディルドの振動が一層強く中を抉り、堪えていた喘ぎが漏れた。 「⋯⋯ッぁ⋯⋯」 「玩具でいいんでしょう?」 伊織は再び神威の唇を指でなぞっていたが、スッと指を口内に侵入させた。歯を一本ずつ擦り上げたり、奥歯から对の奥歯まで、上下共に擦っていく。舌を摘まれ、二本の指で甚振られるともう限界だった。 「⋯⋯いれ⋯⋯ろッ⋯⋯」 ギラついた瞳には、視線だけで射殺しそうな鋭さがなりを潜め、欲情に蕩け期待に煌めく光しかなかった。 「入れろ?ですか?足りませんね」 息も絶え絶えの神威を尻目に、挑発するかの様に伊織は空いた指でメガネを外す。余裕綽々の仕草に耐え切れなくなった神威は、とうとう最後の砦を明け渡した。 「伊織の⋯⋯ッ⋯⋯伊織をッ⋯⋯寄越せッ!」 「らしくて良いですね」 でも、と言葉を続けながら伊織は空いた手でネクタイを緩めると、名残惜しげに神威の口から指を抜き、服を脱ぎ始めた。 「私はまだ楽しんでないんです」
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